台北市衛生局は25日、同局が飲食業者に対して行った衛生検査の結果を、今年8月からGoogleマップと結合させる計画を発表した。これにより消費者は飲食店を選ぶ際、その店の衛生検査の合否結果を事前に調べることが可能となる。
同局は、情報の透明性を高め、消費者の食品安全を保障することを目指し飲食業者に対する衛生検査の結果をGoogleマップで公開すると共に、定期的に情報の更新をする方針を固めた。これにより消費者は、インターネットを使って飲食店の最新の衛生検査結果を知ることができる。Googleマップでは、写真やマルチ動画なども見られるため、消費者はより安心して飲食店を利用することができる。
台北市衛生局食品薬物管理処の王明理・処長によると、同局では毎年、新年会・忘年会シーズンに飲食店や年越し料理などを対象とした衛生検査を行い、その結果を文字、表、写真などで公表している。しかし、飲食店または食品業者の登記上の名称が看板などで使用している名称と異なる場合があるため、取材する記者ですら探すのが困難なことがあり、一般の消費者が同局の衛生検査の結果を調べるのも容易なことではない。
そのため、同局は衛生検査の結果をGoogleマップと結びつけることにした。それにより、消費者は飲食店の住所や評判をインターネットで検索する際、ついでにその店で行われた最新の衛生検査の合否結果を知ることができる。同時にストリートビューで、付近の景色や店の看板写真も確認できる。衛生結果が不合格の場合、その原因についての証拠写真を見ることも可能となる。
王明理・処長によると、同局は検査結果に関する特設サイトも開設する計画。特設サイトでは、衛生検査を行った飲食店をGoogleマップに表示し、利用者が検索しやすいように関連の情報をまとめて提供する。
このプロジェクトの実施には、Google社からストリートビューを使用するためのライセンス購入費用やメンテナンス費用が発生し、且つ定期的に情報を更新する必要があるため、年間約10万台湾元(約33万日本円)の経費が必要になる見込み。サービスの提供開始は今年8月となる予定。